5-1-13) 13日目 原稿前ロール(9hシリーズ)

(「保存」ページの「初期値に戻す」のボタンを押してから実習してください。)

13日目は、原稿前ロールの勉強をします。

原稿前ロールは、9hシリーズのみの機能です。

「原稿・前ロール」ウィンドは、準備した前ロールをほとんど修正する事なく流す場合に適しています。修正しながら流す場合は、「テンプレート前ロール」ウィンドが適しています。
「原稿前ロールウィンド」は、Enterキーを押して手動で前ロールを流すだけではなく、流す速度や時間を指定して自動的に流す事もできます。

「原稿前ロールウィンド」を開くには、「補助W」ページの「前ロール」の「原稿前ロール」のボタンを押します。すると、下の画面が表示されます。

では、原稿前ロールを使ってみましょう。

A)基本的な使い方

No 操作 操作した時の反応
A1 「補助W」ページの「前ロール」の「原稿前ロール」のボタンを押します。 メインウィンドの表示部が見える様に位置を移動してください。
A2 Enterキーを押します。 前ロールの「Enterキーを押すと・・・」という文が表示に流れる事を確認してください。また、同時に、前ロールの行が1行進んだ事も確認してください。
A3 ↑キーを押すと上に、↓キーを押すと下にスクロールする事を確認してください。   
A4 Enterキーを押すと、中央の枠にある文が表示に流れます。   
A5 中央の枠に文を表示させて、カーソルを移動して修正してください。Enterすると修正した文が表示に流れます。 上にスクロールした文は、修正前の文である事を確認してください。中央で修正する事ができますが、修正内容は保存されません。
A6 左の「フォント」ボタンを押して、フォントの大きさを変えて下さい。  
A7 左の「背景色」のボタンで背景色を変えて下さい。  
A8 左の「いろいろ」の「行ジャンプ」ボタンを押します。 前ロールが1行目にジャンプした事を確認してください。
A9 「行」の数字を書き換えて、「行ジャンプ」ボタンを押して、いろいろな行にジャンプできる事を確認してください。  
A10 「文字検索」ボタンを押して、「キー」と入力し、「次を検索」のボタンを押して、文字を検索できる事を確認してください。  
A11 「行番号付き」ボタンを押して、前ロールを行番号をつけて保存します。 保存したテキストファイルをワープロなどで開き、文頭に行番号が追加されていることを確認してください。
A12 上の「前ロール読込」の「B」のボタンを押して、前ロールBにテキスト文を読み込みます。前ロールを準備できていない時は、自動保存された入力文を読み込んで下さい。  
A13 上の「表示する前ロールは?」でABのラジオボタンを押します。 すると、前ロールAとBが表示されます。
A14 つづいて、「C」のボタンを押して、前ロールCにも何か読み込んでください。  
A15 「表示する前ロールは?」でABCのラジオボタンを押します。 今度は、前ロールABCと3つが表示されます。
A16 「表示する前ロールは?」のラジオボタンをいろいろ押して、前ロールの表示を確認してください。  
A17 上の「前ロール読込」の「追加」のチェックを入れて、Aのボタンを押して、前ロールAにテキスト文を読み込んで下さい。 この時、それまであった前ロールAの後に、新しく読み込んだ前ロールが追加された事を確認してください。
A18 「追加」のチェックを外して、前ロールAにテキスト文を読み込んでください。 今度は、新しく読み込んだ前ロールしか入っていないことを確認してください。
A19 「表示する前ロールは?」でABCのラジオボタンを押して下さい。tabキーを押すと、カーソルが前ロールA、B、Cと移動する事を確認してください。 この時、カーソルのある前ロールの「A」「B」「C」の文字が赤くなる事を確認してください。
A20 「いろいろ」の「B」のチェックボタンを入れてください。「ジャンプ」のボタンを押すと、ジャンプするのが前ロールBになったことを確認してください。   
A21 「文字検索」「行番号付き保存」についても同じ動作になることを確認してください。   
A22 左の「いろいろ」の上の「ロール全消去」ボタンを押して下さい。 前ロールABC全部の前ロールがクリアされる事を確認してください。

以上が原稿前ロールの基本的な使い方です。

「表示1」ページ「空行のみ改行」を指定した場合に、前ロールをそのまま流してしまうと、改行が入らず行が連結してしまいます。この様な場合、Enterキーで流した後にF12キーで空行を送ったり、前ロールに改行したい所に空行を入れるなどという方法もありますが、「入力2」ページ「入力文の送り方」「カーソルより前の文を送る」にチェックを入れると改行を意識しないで流す事もできます。

スクロールさせている時に、行番号が、上、中央、下で合わなくなる事が稀ですがあります。その時は、上の「前ロールの読込」の左側にある「行番修正」ボタンを押して下さい。

この原稿前ロールウィンドは、それぞれの境界を動かして、使わないボタンなどを隠す事ができます。

境界を動かしてみます。

No 操作 操作した時の反応
A23 上の「表示する前ロールは?」と前ロールとの境界をマウスでつまんで動かしてください。  
A24 左の「いろいろ」と前ロールとの境界をマウスでつまんで動かして下さい。  
A25 左の「前ロール連動スクロール」と、その下の「前ロールA自動流し」の境界をマウスでつまんで動かしてください。  


B)前ロール連動スクロール
演劇などの長い前ロールを流す時、2人で交代で流す事があります。そんな時に、2人の前ロールを連動させて、いつも同じ部分が表示されていれば、交代する時などに便利です。

これを試すには2人が必要です。

2人の前ロールを連動させてスクロールさせます。

No 操作 操作した時の反応
B1 2人が前ロールAに同じ文章を読み込みます。  
B2 2人は、パートナーになります。
(連動は、パートナー同士で行います。)
  
B3 「前ロール連動スクロール」の「他のパソコンのロールを動かす」と「他のパソコンから動かしてもらう」のチェックを入れます。   
B4 前ロールAをスクロールさせると。 パートナーの前ロールAも連動して動く事を確認してください


C)指定速度で流す
原稿前ロールは、1分間に流す文字数を指定すると、その速度で前ロールを流すことができます。
これは、練習会などで100文字/分で問題文を読み上げる時など使うと便利です。

指定速度で前ロールを流してみます。

No 操作 操作した時の反応
C1 前ロールAに問題文を読み込みます。  
C2 「前ロールA自動流し」の「流す」のボタンを押します。 前ロールAが1文字づつ指定した速度(変更していなけれど100文字/分)で流れる事を確認してください。
C3 「停止」ボタンを押します。  
C4 「1分間に流す文字数」を70にしてください。
「流す」のボタンを押すと
流れる速度が変わった事を確認してください。  


D)指定時間で前ロールを流す
原稿前ロールは、各行を流す時間を指定する事ができます。
前ロールAに流す原稿を、前ロールBに前ロールAの各行を流す時間を指定したテキスト文を読み込むと、映画やビデオなどに画面と同期させて字幕を流す事ができます。

次の様な原稿をテキスト文で準備してください。

A:良い天気ですね。
B:本当ですね。   
A:でも明日は雨です。
B:それは残念です。 

次の様なスケジュールをテキスト文で準備してください。
スケジュールの書き方は、「時:分:秒:ミリ秒」です。(注意:文字は、半角英数です。)

14:43:00:00
14:43:05:500
14:43:10:00
14:43:15:500

この二つの前ロールを使って、指定時間で前ロールを流してみます。

No 操作 操作した時の反応
D1 原稿を前ロールAに読み込みます。  
D2 スケジュールを前ロールBに読み込みます。  
D3 「表示2」ページの「空行のみ改行」のチェックを外します。  
D4 「前ロールA自動流し」の「前ロールBのスケジュールで流す」のチェックを入れます。  
D5 「流す」のボタンを押します。 指定した時間間隔で前ロールAが流れる事を確認してください。
D6 「停止」ボタンを押して、止めます。  
D7 前ロールAをスクロールさせて、1行目を中央部に表示させます。  
D8 「前ロールBのスケジュールで流す」のチェックを入れます。  
D9 「流す」のボタンを押します。  
D10 「表示を全体に遅らせる」のスライドレバーを右に動かします。 1目盛りごとに、1秒づつ表示が遅れる事を確認してください。
D11 「停止」ボタンを押して、止めます。  
D12 前ロールAをスクロールさせて、1行目を中央部に表示させます。  
D13 「前ロールBのスケジュールで流す」のチェックを入れます。  
D14 「指定時間を伸縮させる1時間あたりの秒数」に「3600」と半角で入れて下さい。
(つまり、1時間=3600秒を7200秒、2倍の時間をかけて流します)
 
D15 「流す」のボタンを押して、 流す時間が2倍になった事を確認してください。
D16 前ロールAをスクロールさせて、1行目を中央部に表示させます。  
D17 「前ロールBのスケジュールで流す」のチェックを入れます。  
D18 「この時、指定時間を時刻とする」のチェックを入れます。  
D19 「指定時間を伸縮させる1時間あたりの秒数」に「0」と半角で入れて元に戻します。  
D20 「流す」のボタンを押すと、 指定した14:43:00:00に前ロールの1行目が流れる事を確認してください。
(午後2時43分に流れます。)

これで、13日目は終わりです。
お疲れさまでした。