5-1-10) 10日目 インターネットで使う(9hシリーズ)

(「保存」ページの「初期値に戻す」のボタンを押してから実習してください。)


<050727追記>
この方法は、ダイアルアップ接続のインターネットが一般的だったころに作った機能です。
9iシリーズの「インターネット」ウィンドを使うことを勧めます。
使い方は、「インターネット」ウィンドの「説明」ページを参照してください。



10日目は、インターネットでIPtalkを使う場合について勉強します。

IPtalkは、インターネットなどを使って、他のネットワークにいる人とパートナーになって字幕を作ったり、字幕を表示したりできます。
(かなり特殊な使い方ですから、インターネットでIPtalkを使わない方はこの章は飛ばしてください。)

プロバイダー経由のインターネットでIPtalkを使うことができます。

また、該当する人は少ないかもしれませんが、大学や研究所などのネットワークは、ルーターがブロードキャストを通すように(たぶん)設定されているでしょうから、LANから、他のLANの人と、同じLANにいる様にIPtalkを使う事ができます。

この2つの方法を説明します。

1)大学や研究所などで、他のフロアや他の建物の人とIPtalkを使う場合は、「その他」ページの「インターネットで使う」の枠に相手のIPアドレスを入力して、「探しに行く」のチェックを入れます。「パートナー」ページでメンバーを捜すのボタンを押すと、相手がメンバー一覧に表示されるはずです。後は、LANで接続しているのと同じに使う事ができます。

試した事は無いのですが、この方法は、大学間でも、可能なのではないかと思います。もし、試せる環境にある方は、トライしてみてください。

また、企業でローカルアドレスを使っている場合にも、ルーターがブロードキャストを通せば、同じように使えると思います。しかし、クラスAやクラスBを使っている場合は、逆に同じLAN内(同じネットワークアドレス内)の使用でも注意が必要です。ルーターの設定をクラスCと同じにしている可能性があります。この場合は、ルーターを越えてブロードキャストでメンバーを捜す事ができません。「下の指定IPのみ」のチェックを入れてください。

注意
もし、この方法がうまくいかない時は、
 1)ルーターがIPtalkのUDPのパケットを通す設定になっているかを確認してください。
 2)パソコンにファイアウォールが入っている時は、止めてください。

2)プロバイダー経由でインターネットに接続しIPtalkを使う場合は、「補助W」ページの「サブ入力ウィンド」で「サブ入力」ウィンドを表示し、その「インターネット」ページを使います。(下図)

プロバイダーは、ブロードキャストを通しません。そのため、相手のIPアドレスを指定する必要があります。インターネットに接続するたびにIPアドレスは変わるので、この方法では、毎回IPアドレスをメイルなどで知らせ合う必要があります。これは、とても不便です。

ところが、この「インターネット」ページの「相手を捜す」のボタンは、毎回IPアドレスを知らせ合わなくても、一度相手のIPアドレスが判っていれば、次からはその時のIPアドレスを知らなくても相手を捜す事ができます。

これは、次の様な方法で行います。
プロバイダーに電話すると、プロバイダーはあなたのパソコンにIPアドレスを自動的に割り振ってくれます。このIPアドレスは、毎回違うのですが、大抵の場合、4つの数字の最後の1つが違っているだけで、最初の3つの数字は同じです。
それで、「相手を捜す」のボタンは、相手の前回のIPアドレスを元に、最後の数字を1から255まで次々変えながら、IPtalkが起動しているパソコンを捜していきます。
それで、その時のIPアドレスを知らなくても、相手を見つける事ができます。

注意
もし、自宅のインターネットをルーターを入れて時は、ルーターの設定を変える必要があります。
注意
(2003年追記)この方法は、モデムを使ってダイアルアップでインターネットに接続しているころに作りました。ADSLなどの常時接続がふつうになって来ると状況が違いますが、基本的には同じ方法が使えると思います。



インターネットでIPtalkを使ってみます。
インターネットに接続している同じ家ではない2台のパソコン(グローバルアドレスが異なるパソコン)が必要です。
AさんとBさんとします。

A)準備1 「Aさんが自分のIPアドレスを相手に知らせる」

ダイアルアップの場合

No 操作 操作した時の反応
A1 プロバイダーに電話してインターネットに接続します。  
A2 「パートナー」ページの「自分のパソコン」の「IPアドレス」をメモします。もし赤い背景にIPアドレスが複数出ていた時は、LANで使っていないアドレスをクリックしてください。 数回接続すると、IPアドレスの最初の3つの数字がいつも同じになっているはずです。それらのIPアドレスのどれでも構いませんから、チャットする相手にメイルで知らせます。 もし、数回接続して、IPアドレスの最初の3つの数字が異なる場合は、その異なる組み合わせを全部(と言っても2つくらいでしょうけど)チャット相手に知らせる必要があります。   

ヒント
ADSLなどの常時接続の場合で、ルーターを入れていない場合は、「パートナー」ページの「自分のパソコン」のIPアドレスを教えればokです。
ヒント
ADSLなどの常時接続で、ルーターを入れている場合は、「ルーターに割り当てられているグーローバルアドレス」を相手に知らせます。
また、IPtalkのUDPのパケットを、IPtalkを使うパソコンに選択的に転送するように設定します。
最後にIPtalkの「パートナー」ページの「自分のパソコン」の「IPアドレス」をルーターに割り当てられたグローバルIPアドレスに書き換えます。
かなり面倒ですが、このようにすれば、ルーターが入っていてもIPtalkを使うことができます。

B)準備2 「Bさんが、AさんのIPアドレスをIPtalkに設定する」

No 操作 操作した時の反応
B1 BさんののIPアドレスをメイルなどで手に入れます。  
B2 「補助W」ページの「サブ入力ウィンド」のボタンを押して、「サブ入力ウィンド」を開き、「インターネット」ページを開きます。   
B3 「インターネット」ページの一番下に、チャット相手のIPアドレスを入力し、「名前」の枠に相手の名前を入れ、「追加」のボタンを押します。  
B4 チャット相手から複数のIPアドレスが送られて来た時は、最初の3つの数字が異なるIPアドレスのみ追加します。(つまり、最初の3つの数字が同じ場合は、1つのIPアドレスを代表として登録すればokです。)  
B5 他のチャット相手のIPアドスレが判っている時は、同じ手順で追加します。 追加したIPアドレスは、上の「IPアドレスリスト」に表示されます。
B6 「保存」のボタンを押して、登録したIPアドレスリストを保存します。  

C)IPtalkをインターネットで使います。

No 操作 操作した時の反応
C1 Aさん、Bさんともインターネットに接続します。
「パートナー」ページの「自分のパソコン」の「IPアドレス」が赤く表示されていないか確認します。赤い背景で複数のIPアドレスが出ていた時は、クリックして正しいIPアドレスを選びます。
 
C2 Bさんは、「補助W」ページの「サブ入力ウィンド」のボタンを押して「サブ入力ウィンド」を開き、「インターネット」ページを開きます。
「読込」のボタンを押して、Bで保存したIPアドレスリストを読み込みます。
   
C3 IPアドレスリストからチャット相手のIPアドレスをクリックし選択します。 反転表示になればokです。
C4 「相手を捜す」のボタンを押します。 ボタンの左の枠に1から255まで数字が変化します。
チャット相手が見つかれば、「パートナー」ページの「メンバー一覧」に表示されます。
C5 他のチャット相手を捜す時は、5〜6を繰り返します。(8人まで、一度にチャットできます。)   
C6 「パートナー」ページにチャット相手が現れれば、LANで接続しているのと同じようにチャットで きます。8人モニターを使うと、入力途中も見る事ができて楽しいですよ。   

ヒント
「その他」ページの「インターネットで使う」の「下の指定IPのみ」のチェックを入れ、直接相手のIPアドレスを指定すればチャットすることができます。しかし、この場合は、相手とIPアドレスを毎回知らせ合う必要があるので、大学や研究所などで、固定的にIPアドレスが割り振られていないのであれば、「インターネット」ページを使う方法の方が便利だと思います。

これで、10日目の勉強は終わりです。
お疲れさまでした。