4-4-2)
インターネットにルーター経由で接続している時の使い方

家庭で2台以上のパソコンをインターネットに接続する場合、ルーターを使っている事が多いと思います。

この時、次の理由でIPtalkは、インターネットと通信できません。

a)ルーターを使用している場合、パーソコンのIPアドレスはルーターが割り当てたローカルアドレスになります。通信するには、ルーターがインターネット側(WAN側)で使っているグローバルアドレスを指定する必要があります。
b)、ルーターの標準の設定ではIPtalkの通信をブロックしてしまうので設定を変える必要があります。

<設定の方法>
1)IPtalkの設定

9iシリーズの「インターネット」ウィンドを使います。

「講習会10日目」の「i5-1-10)インターネットで使う(オンライン機能)」を参照してください。

2)ルーターの設定

ルーターがIPtalkの使っているUDPの通信をIPtalkを使うパソコンにだけ通すように設定します。
使っているルーターが、「アドレス変換機能」とか「静的IPマスカレード機能」を持っている必要があります。
マニュアルなどに「ネットワークゲームにも対応!」などと書いて在れば大丈夫でしょう。
(大抵のルーターで設定可能と思います。)

練習やチャットに使うのでしたら、次のUDPのポート番号を指定すれば大丈夫と思います。
(範囲指定できる場合は、「6711−6731」と指定してください。)

ポード番号(UDP)
6711
6712
6713
6718
6719
6721
6722
8723
6724
6727
6731

<注意>
1)「パートナー」ページに名前とIPアドレスは現れても、「なってよ!」ボタンが動かないのは、ルーターの設定を間違えているからです。
2)新しいルーターは、何の設定もしなくても、自動的にIPtalkの通信を「部分的に」通すような動作をするようです。しかし、「なってよ!」ボタンが動かないとか、突然、通信ができなくなるなどの不具合が起こります。


<設定例−1>「BUFFALO」の「アドレス変換」

以下に私が使っている、BUFFALOのAirStaiton WLS−L11GS−Lを使って設定する方法を説明します。

1)クライアントマネージャーを起動します。
2)「詳細設定」を選びます
3)「アドレス変換」を選びます。
4)「アドレス変換テーブルの追加」で次のように設定します。

a)「WAN側IPアドレス」は、いじりません。(「エアステーションのWAN側IPアドレス」のままにします。)
b)「プロトコル」は、「TCP/UDP」にチェックを入れ、「任意のUDPポート」を選びます。
 次に「任意のポート」のフィールドに上のポート番号(6711など)を入力します。
c)「LAN側IPアドレス」は、「手動設定」を選び、「手動設定」のフィールドにIPtalkを使うパソコンのローカルアドレス(192.168.0.2とか)を入力します。
d)bとcを全部のポート番号について繰り返します。

下図は、「BUFFALO」の「BroadStation」の「BLR3−TX4」の設定画面。
(この例は、飛び飛びに設定していますが、「6711−6731」をまとめて設定しても構いません。)

上図は、「BUFFALO」の「AirStation G54」の「WHR-G54」も同じです。

下図は、「BUFFALO」の「AirStation」の「WBR-G54」の設定画面。


<設定例−2>「corega」の「バーチャルサーバー」

以下に私が使っている、coregaのルーター(BAR SD)の設定方法を説明します。

1)インターネット・エクスプローラで「http://192.168.1.1/login.htm」のページを開きます。
  すると、パスワード入力の画面になりますので、パスワードを入れます。パスワードの初期値は「root」だったように記憶しています。
2)メニューの「フォワーディング」から「バーチャルサーバー」を選びます。
3)「バーチャルサーバー」の画面を下図のように設定します。
  「サーバーアドレス」には、IPtalkを使うパソコンのローカルアドレスを入れてください。



<設定例−3>「NEC」の「NATエントリー」

NECのルーター(Aterm WarpStar)の設定方法

1)インターネット・エクスプローラで「http://192.168.0.1/index_frame.html????」のページを開きます。
2)メニューの??から、「ポートマッピング」で「NATエントリー」を選びます。
3)「NATエントリー」を下図のように設定します。
  「宛先アドレス」には、IPtalkを使うパソコンのローカルアドレスを入れてください。
(この例は、飛び飛びに設定していますが、「6711−6731」をまとめて設定しても構いません。)


<ヒント>
「アドレス変換」「バーチャルサーバ」以外にも、次のような名前の機能を使うことができます。
 静的マスカレード
 ポートマッピング
 NATアドレス変換
 スタティックIPマスカレード
 ローカルサーバ


<その他>
IPtalkを使っているパソコンのIPアドレスは、自動で割り当てる(DHCP)ではなく、固定するのが良いと思います。
この時、DNSサーバーのアドレスも固定で入力する必要があります。プロバイダーからもらった書類に書いてありますから調べてください。