6-18-12) iptalk9_se


seは、「スライド・エディター」の略です。
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<概要>
映画用のスライド前ロールの作成ツール

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<用途>
1)映画などの字幕用のスライド前ロールを作る。

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<特徴>
1)ルビ付きの字幕を簡単に作ることができます。
2)15分の説明で、ほとんどの人が使えるようになることを目標に作りました。

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<開発の背景>
通常の情報保障だけではなく、映画などにルビ付きの字幕を付けるためにスライド前ロールを使いたいという要望をこの頃よく聞くようになりました。
IPtalk−MLでも、映画の字幕についての質問に、沢山の情報やアドバイスが返って来ます。
しかし、スライド前ロールは、機能を詰め込み過ぎて操作が簡単とは言えません。
そのためか、いろいろな所で「スライド前ロール」について説明して欲しいと頼まれるのですか、2時間程度の時間では、講習生のほとんどの方が基本的な操作を理解する前に時間切れになってしまいます。
このため、「15分程度の講習会の説明で、スライド前ロールを使った映画のルビ付き字幕をほとんどの講習生が作成できるようにしたい。」と考えました。

このような背景から作ったのが、「スライドエディター」です。
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040722/作り始め
1)キャレット前ロールの「さて^今日[きょう]は、」という文は、以下のようなテキスト前ロールに分解してから、スライド前ロールに変換します。
-----------------
さて,,
今日,連結,
きょう,ルビ,
は,連結,
-----------------
2カラム目が「連結」の場合は、次のようにスライド前ロールに変換します。
「横書き」の場合は、その行は、横位置:c(続ける)、縦位置:null(同じ)として処理する。
「縦書き」の場合は、その行は、横位置:null(同じ)、縦位置:c(続ける)として処理する。

従来は、縦位置にc(続ける)のコマンドが無かったので、9s66から機能追加した。

040807/IPtalk_se1
1)ラルゴ練習会用の初版

040808/IPtalk_se2
1)「スライド前ロール保存」ページ廃止した。
スライド前ロールの保存は、「編集」ページの「スライド前ロール保存」ボタンにした。
2)「編集」ページの目次部の動作を次のように変更した。
「↓」「↑」、マウスクリックで、そのページを表示するようにした。
これにより、1ページの「ダミーページ」は不要となった。
3)「上書き」ボタンを廃止して、編集すると自動上書きするようにした。
4)「^[ ]」で連続してルビ付けすると余分空白が入る不具合の対策。
5)「よい てんき,ルビ」の書式の従来のルビ行指定を追加した。
6)書式ファイルの拡張子を「*.sh1」にした。

040809/IPtalk_se3
1)行を追加するたびに目次を作ると時間がかかりすぎるので、目次を作るのはページを変更した時のみにした。
これは、大きな前ロールを編集した時に、改行するたびに目次を作りに行き、時間がかかり過ぎるため。
2)「読み込み時、^[ ]を除いて目次にする」のチェックを追加した。
チェックを入れると、キャレット前ロールを読み込む時に、目次タイトルに「^[ ]」で追加したルビなどを省略して表示する。
余分な処理が入るので、「^[ ]」ルビを使わない時は、チェックを入れない方が目次を作る時間は短くなる。
3)「スライド前ロールのタイトルを^[ ]を除いて作成」のチェックを追加した。
^[ ]を使ってルビを付けると、スライド前ロールにした時に、目次のタイトルがルビを付けている漢字までになってしまうため、先頭行を全部タイトルになるようにした。
キャレット前ロールから中間的に作成するテキスト前ロールを作成する時に、テキスト前ロールのページ指示行の3カラム目に、「^[ ]」で追加したルビを省略して作ったページタイトルを入れ、そのタイトルでスライド前ロールを作成する。
4)キャレット前ロールの読み込み時とスライド前ロールの保存時、途中の処理を表示するようにした。
大きな前ロールを読み込み保存した場合、時間がかかることがあるので、何をしているか見えるようにした。

040821/IPtalk_se4
1)「スライド前ロール保存」ボタンで、目次を作る処理を省略して、保存時間を少し短くした。
2)ページ挿入などをした後、目次部をクリックすると、もう一度目次をつくりに行く不具合の対策。
3)「背景色」のボタンを追加した。
4)「編集」ページに「枠の大きさ・配置」を追加した。
Sシリーズなどの「表示設定保存」と同じ機能。
「時間なし配置」ボタンを押すと、「時間指定」部分が隠れる。
「時間あり配置」ボタンを押すと、「時間指定」部分があわられる。
「表示書式指定」ページの指定は保存しません。
保存するファイル名の拡張子は、「*.dp1」。
5)「編集」ページに「流して時間指定」を追加した。
5−1)「自動で流さず、1枚づつ時間を書き込む」
全く時間が入っていない前ロールや前後で時間が矛盾している前ロールに時間を書き込むことができる。
映画に合わせて「開始」ボタンを押すと、内部の時計が動き始める。
「時間書き込み」ボタンを押すと、「開始」ボタンを押したページの時間を基準にして、前ロールに時間を書き込む。
中断したり、終了したら「終了」ボタンを押す。
途中からやりなおす場合は、一つ前のページを表示し、映画に合わせて「開始」ボタンを押し、その後は、「時間書き込み」ボタンを押す。
5−2)「自動流し」
9sシリーズの「自動流し」と同じ機能。
映画に合わせて「開始」ボタンを押すと、前ロールの時間に従ってページを表示する。
「停止」ボタンを押すと自動流し止める。
「時間修正」ボタンを押すと、ページを早出しし、その時間を前ロールに書き込む。
表示を遅くしたい場合に、「停止」し「時間修正」して遅らせた時間を前ロールに書き込むことはできない。
時間を遅らせる場合は、「時間書き込み」を使うか、「時間指定」の枠で秒数を直接入力する。
「今」「次」枠に、今表示しているページと次のページの時間を表示する。
5−3)時間指定
9sシリーズの「時間指定」と同じ機能
表示しているページの時間を表示、修正する。
修正は、「自動流し」や「時間書き込み」をしている時はできない。
修正しようとすると、自動流しなどが停止する。
6)「編集」ページに「目次更新」ボタンを追加した。
編集枠で1行目を修正しても、行数が変わらないと目次を作りに行かず、目次のタイトルが変更にならない。
「目次更新」ボタンを押すと、直接目次のタイトルのみを書き換える。
7)「編集」ページにスプリッターを入れ、枠の大きさを調整できるようにした。

040905/IPtalk_se5
1)「操作の流れ」ページの説明文に「時間指定」の説明を追加した。
「編集」ページの「流して時間指定」の「開始」ボタンを「基点頁指定→開始」など、説明文を変更した。
2)「表示書式指定」ページの「簡単設定」の「文字大きさ」を指定した時に、「行ごと書式記号」ページの「文字大きさ」も変更するようにした。
行ごとに色を指定した時に、36ポ以外を指定すると、文字大きさが変わってしまうため。
3)「操作の流れ」ページに「検索・置換・ジャンプ」を追加した。
<注意1>検索文字やジャンプ先の行を反転表示する。そのままEnterすると消えてしまうので注意すること。誤って消した場合は、「Ctrl+z」で戻すことができる。
<注意2>「大文字と小文字を区別する」のチェックを外すと、全角と半角を区別せず検索するが、置き換える文字数は「検索する文字列」で計算するので「置換」がうまくいかなくなる。

040912/IPtalk_se6
1)「操作の流れ」ページに「行番号追加・削除」を追加した。
「追加」ボタンを押すと前ロールに行番号を行頭に追加する。
「削除」ボタンを押すと行番号の書式チェックを行い、削除する。
書式が間違えていると行番号を削除しない。この時「エラー文追加」のチェックが入っていると、行頭に行番号+「【行番号削除エラー】」を追加する。
<書式>
半角。0〜99999。0で埋めた4桁の行番をカギカッコで囲む。(例:[0001])。行番が5桁になったら「[」を上書きする。(例:10001])
<注意>
a)行番号を行頭に追加すると「キャレット前ロール」としては使えません。「削除」ボタンを押すと、行番号を削除して、「キャレット前ロール」に戻すことができますが、「削除」ボタンは、全ての行に行番号がついていることを前提に処理するので、行番号付きの前ロールで行挿入する場合は、行番号を手入力する必要があります。(行番は連番でなくてもokです。)
b)大きな前ロールでは、「追加」「削除」に時間がかかります。中断することができないので注意してください。
c)「エラー文追加」のチェックを入れて、行番号が入っていない前ロールで「削除」ボタンを押すと全部の行に「【行番号削除エラー】」を追加する。これを削除するには、1つづつ手で削除する必要がある。
<ヒント>
映画用の前ロールは、非常に大きくなります。
特定のシーンの台詞にジャンプするのに行番号で指定できれば便利です。
一通り入力が終わった時に行番号を付けて、特定のシーンの行番号をメモしたり、「保存」して「メモ帖」などで開いてシーンのリストを作ったり、印刷すると良いと思います。
2)「表示書式指定」ページの「簡単設定」で縦書きを指定して「保存」ボタンで書式を保存した時、ルビの行継続が横書きになる不具合の対策。

040929/IPtalk_se7
1)「編集」ページに「SAMI」ボタンを追加した。
ボタンを押すと、読み込んであるキャレット前ロールをSAMI形式に変換して保存します。
ルビや書式は無視され、横書き、18ポ、黒バックの白文字、MSゴシック、左詰めになります。
キャレット前ロールに時間指定が無い場合は、直前のページの時間に1秒を加えた時間を指定してSAMI形式にします。
<使い方>
SAMI形式の字幕ファイルを動画と同じ名前で作って、同じフォルダーに入れておきます。
(例:動画ファイルが「7時のニュース.wmv」の場合、字幕ファイルは「7時のニュース.smi」とします。)
Windwos Media PlayerのVer.9を使います。
メニューの「再生」の「キャプションと字幕」で「利用できる場合はon」を選んでおきます。
動画を再生すると自動的に字幕が付きます。
Windwos Media PlayerのVer.10の場合は、さらに、「ツール」→「オプション」→「セキュリーティー」ページで「ローカルキャプションがある場合は表示する」にチェックを入れる。
<SAMIとは>
Synchronized Accessible Media Interchange (SAMI)の略です。
Windowsに標準でついているMedia Playerに字幕をつける方法と思えばよいと思います。
以下のホームページに説明と例(字幕の付いた動画)があります。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/accessibility/general/atg_samiarticle.asp
<ヒント>
フォントの大きさなどを変更したい場合、保存したSAMIファイルを「メモ帖」などで開いて修正することができます。
フォントは「font-size: 18pt;」の行で指定されています。

041105/IPtalk_se8
1)「編集」ページで「Tab」キーを押すと、「SAMI」ボタンなどにフォーカスが移動する不具合の対策。
2)「ページコピー」「ページ貼付」するとコピーしたページの最後に余分な空白が追加される不具合の対策。

041210/IPtalk_se9
1)「編集ページ」の「SAMI」ボタンを800×600の画面の大きさでも押せるように配置を変更した。

050103/IPtalk_se10
1)次の時に、時々、WindowsにCPUの処理を返し、IPtalkがCPUを占有しないようにした。
「編集」ページで巨大な前ロールを読み込んだり、「スライド前ロール保存」「SAMI形式保存」をした時。
「説明」ページで追記で前ロールを読み込んり、行番号を追加削除した時。

050119/IPtalk_se11
1)「表示書式指定」ページの「5)保存」ボタンで「1)★簡単設定」のラジオボタンが保存されるようにした。
2)「1)★読込」ボタンを押して表示書式指定を読み込んだ時に、「リセット」ボタンを押しておかないと読み込んだ書式が乱れることがある不具合の対策。

050415/IPtakl_se12
1)「その他」ページを作り「ページの背景色などの変更」を追加した。
色覚障害の方などが、グレー背景に緑文字の説明文を読み易い背景色・文字色に変更できるようにした。
今のところ、この設定は保存できません。

050601/IPtalk_se13
1)ページの最初にコメント行「<-」を書いた時に、コメント行をタイトルにするようにした。
<注意>
コメント行のみのページはスライド前ロールにした時にページ自体が消えてしまいます。
最低でも1行の文(コメント行ではない)が必要です。
タイトルをコメント行にした空白のページを作りたい時は、コメント行に続けて空行を入れてください。

050708/IPtalk_se14
1)「表示書式指定」ページの「その他」ページの「スライド前ロールから読み込む方法もあります」の「スライド前ロール読み込み」ボタンが二度押ししないと読み込まれない不具合の対策。
2)「表示書式指定」ページの「その他」ページの「スライド前ロールから読み込む方法もあります」に「次頁表示」ボタンと「前頁表示」ボタンを追加した。
ボタンを押すと読み込んだスライド前ロールの次のページと前のページを表示する。
3)「2)表示しているページを規定値に読み込みます。」を「2)表示しているページを下の書式に読み込みます。」に表記を変えた。「今の頁を規定値にする」ボタンの表記を「今の頁を書式にする」に変更した。
<注意>
スライド前ロールから読み込んだ書式は、簡単設定ボタンを押すとスライド前ロールの規定値にリセットされます。
読み込んだ書式をベースにさらに変更する場合は、「2)★★ページ全体の書式」ページや「3)★★★行の書式」ページや「4)★★★★行ごと書式記号」ページで個別に指定してください。
4)「表示書式指定」ページの「先頭行の書式」などの書式例を「先頭行の書式□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■」のように30桁とした。
■のマークは、5桁おき。
これは、書式指定した時に何桁表示されるか一目で分かるようにするため。
5)「表示書式指定」ページの「その他」ページの「スライド前ロールから読み込む方法もあります」を「完成したスライド前ロールから書式を読み込む」に表記を変更した。

050715/IPtalk_se15
1)「編集」ページで「(1)キャレット形式・読み込み」ボタンを押して読み込んだ時、目次枠に表示されるタイトルをスライド1行目ではなくて、スライド全文を表示するようにした。
ただし、最大で100バイト(全角で50文字)まで。
2)「編集」ページで「(6)スライド前ロール保存」ボタンを押してスライド前ロール形式で保存した時、スライド前ロールの「目次部」のタイトルをスライド1行目ではなくて、スライド全文にした。
このスライド前ロールを9Sシリーズの「スライド前ロール」ウィンドで読み込むと、スライドの全文が「目次」部のタイトルとして表示される。
ただし、最大で100バイト(全角で50文字)まで。