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<9i,9g> 3-3-8確認修正パレット

この機能を指定する画面を表示
9i 9s 9g&9h
i2-1-3)補助ウィンドページ × 2-1-3)補助ウィンドページ

入力した文を直接表示しないで、一度、確認修正パレットに送信して、修正係りが確認し、必要なら修正してから表示することができます。

この機能は、1人1人の入力がまだあまり正確ではなく、訂正係りを置いた方が良いと思われる初心者のグループの方たちを対象としています。

NHKの始めた音声認識を使った字幕が、確認と修正を行ってから表示しているとの事ですが、それと同じような事を行います。


9iでの使い方

<9i>
1)「入力をパレットに送信する」のチェック
チェックを入れると「確認修正パレット表示」のが消え、入力部などで入力した文は表示されず「確認修正パレット」に送信されます。

050224/IPtalk9i58
1)「確認修正パレット」の「入力をパレットに送信する」を使っている時、入力部や「確認修正パレット」で「×」を入力した時に「RichEditによる行挿入エラー」となる不具合の対策。
この不具合対策で、「確認修正パレット」の6番目の枠に入力が溜まる方法を、1入力づつ改行して溜める方法から、「空行のみ改行」の様に行を連結して溜める方法に変更した。
(これは、9i25からの不具合です。)


<9i>
2)「確認修正パレット表示」ボタン
ボタンを押すと「入力をパレロットに送信する」のチェックが消え、「確認修正パレット」が現れます。

<9i>
3)「モニター」ボタン
ボタンを押すと「確認修正モニター」が開きます。

<9i>
4)「パレット連動」のチェック
チェックを入れると、「パレット連動」チェックを入れている他の人の「確認修正パレット」と枠内の文が同じになります。(6つの枠が同期する)
チェックを入れると、Enterで流したり、ESCで消しても、空白の枠を詰めることはしません。つまり、枠は固定になります。

050224/IPtalk9i58
2)「確認修正パレット」の「パレット連動」を使っている時、「×」と入力すると「RichEditによる行挿入エラー」となり、他のIPtalkが強制終了してしまう不具合の対策。
(これは、9i35からの不具合です。)


<9i>
5)「連動時の主入力者」のチェック
「パレット連動」機能を使う場合に、誰か1人(必ず1人にすること)が「主修正者」となってチェックを入れてください。
枠で修正した文は、一度、「主修正者」に送信し、「主修正者」が全員に配信する形になります。
このような仕組みにしたのは、各IPtalkが自分の修正を全員に送信すると、「自分の送信した
修正文が、相手の修正となって戻って来てしまい、2重に表示される」という不具合が出るからです。

<「パレット連動」の使い方>
確認修正パレットの修正枠を入力部と同じように使って「入力と修正を同じ枠で行う」ことができます。

a)入力係りは、「入力をパレットに送信する」のチェックを入れず、「パレット連動」のチェックを入れ、「確認修正パレット表示」のボタンを押して「確認修正パレット」を表示します。
b)修正係りも、「入力をパレットに送信する」のチェックを入れず、「パレット連動」のチェックを入れ、「確認修正パレット表示」のボタンを押して「確認修正パレット」を表示します。
c)誰か1人が、「連動時の主入力者」のチェックを入れます。必ず1人にしてください。
d)入力係りを「Aさん」「Bさん」とします。「Aさん」の修正係りを「Cさん」、「Bさん」の修正係りを「Dさん」とします。
e)入力係り「Aさん」は、1番目の修正枠で入力します。「Bさんの入力」は、2番目の枠に表示されます。Enterで文を表示に流しても下の修正枠の文が上がって来ません。枠は固定されています。
f)入力係り「Bさん」は、2番目の修正枠で入力します。「Aさんの入力」は、1番目の枠に表示されます。
g)修正係り「Cさん」は、1番目の修正枠にカーソルを置いて待機します。「Aさんの入力」は、同じ1番目の枠に表示されます。Cさんが修正枠で文を修正するとAさんの入力している枠の文も修正されます。つまり、AさんとCさんは、同じ枠で入力と修正していることになります。修正する時は、Aさんに「修正します」と声を掛けるのが良いと思います。
h)修正係り「Dさん」は、2番目の修正枠にカーソルを置いて待機します。
i)表示に流してしまった文を修正する時は、入力部と同じようにF9キーでUndoします。

<ヒント−1>
「修正」ではなくて、「入力補助」として使うこともできると思います。例えば、誰かが人名や地名の変換に手間取っていたら、その枠にカーソルを移し入力することで補助するなどという使い方です。

<ヒント−2>
「同期した6つの入力部」として「2人入力の新しい方法」を試すこともできます。例えば、「手書きOHPの2人書き」のように、文の後半の入力を声で伝えて引継ぐ方法です。「Aさん」を主入力者、「Bさん」を補助入力者とします。
a)「Aさん」「Bさん」とも、1番目の枠にカーソルを置いて待機します。
○講演者が「今日は、良い天気です。」と話し始めます。
b)「Aさん」は、1番目の枠で「今日は、」と入力し、「Bさん」に「良い天気」と声をかけます。Tabキーを押して、2番目の枠に移動します。
c)「Bさん」は、「良い天気」と入力して文を完成させます。この時、必要なら「Aさん」の入力を修正し、文として整えます。
○講演者が「明日の天気は、雨だそうです。」と話します。
d)「Aさん」は、2番目の枠で「明日の天気」と入力し、「Bさん」に「雨」と声をかけます。Tabキーを押して、3番目の枠に移動します。
e)「Bさん」は、Tabキーで2番目の枠に移動し、「雨だそうです。」と入力します。


<「パレット連動」の注意>
確認修正モニターの表示と違い、変換を確定した時に枠内の文を同じにします。
同じ枠内で入力した時、他の人が同じ枠で未確定の語句がある時は、その未確定の候補は消えます。
確認修正パレットの枠に入力できる文字は、最大で254文字です。

<9i>
「確認修正パレット」の修正枠で「Ctrl+Enter」または、「Ctrl+J」で改行して、Enterで表示に流した時、改行がそのまま表示されるようにした。9i38,までは、枠内で改行しても行を連結して表示していた。
<注意>
「空行のみ改行」を指定していた場合、最初の行は、前の文に連結して表示されますが、「入力部内の改行」は改行して表示されます。

6)「未確定も連動」チェック<9i>
050116/IPtalk9i52
2)確認修正パレットの連動に「未確定も連動」チェックを追加した。
従来は、確定しないと連動表示しなかったが、チェックを入れると変換途中の未確定の段階で表示される。

<注意>
チェックをいれた時、同時に同じ枠で文字を入力しようとすると、相手がキー操作すると自分の未確定部分は消えてカーソルが移動してしまう。



9gでの使い方

修正係りは、「修正係り」のチェックを入れます。
入力する人は、「パレットに送信」のチェックを入れて、通常通りに入力します。

<9g>
1)「修正係り」のチェック
確認修正係りの人は、「修正係り」のチェックを入れて入力します。
チェックを入れると、「確認修正パレット」の「確認修正ページ」が開きます。
入力部などでの機能(Fキーなど)は、チェックを入れていない時と全く同じで変化しません。

注意)「パレットに送信する」のチェックを入れると、「パートナー」ページの「全員に送信」のチェックが自動的に外れます。

<9g>
2)「パレットに送信」のチェック
入力する人は、「パレットに送信」のチェックを入れます。
チェックを入れると、「確認修正パレット」の「確認修正モニター」ページが開きます。
このモニターページで、修正係りが文を修正したり、表示に流している様子がモニターできます。
チェックを入れると、Enterした時入力文は表示部ではなく、パレットに送信されます。
また、「他の人の入力もUndoする」にチェックが入ります。その他の機能(Fキーなど)は、チェックを入れない時と全く同じです。

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3)「ワ」停止時モニターのチェック
チェックを入れると、「確認修正パレット」の「ワ」停止時モニターページが開きます。
ワープロ画面で「止」ボタンを押している間に、送信されて来た入力をモニターすることができます。

この機能は、「確認修正パレット」とはあまり関係なくて、他に入れる適当なところがなかったので、ここに入っています。
iシリーズでは、別に「ワ停止モニター」ウィンドがあります。


この機能は、次の様な使用を想定しています。

メンバーは、2人入力のペア、パレットを表示する確認係り、確認係りとパートナーになっている修正係りの4人です。

1)入力者は、通常の2人ペアを組み入力します。(入力はパレットに送信します。)

2)確認係りはパレットを表示し、送られて来た入力文を確認し、okならばEnterで表示に流します。

3)小修正がある場合は、確認修正部で修正し流します。


5)確認係り以外は、Undoなどを使い表示済みの文の修正も従来通り行います。

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F2キー(自分の入力部に転送する)は、確認係りと修正係りを1人で行う場合、Fキーを使って修正を行うと考えて追加した機能です。

<9g>
大きな修正は、F1キーで確認係りのパートナーに転送し、パートナーに修正してもらいます。修正係りは、パレットは表示しません。修正した文はパレットに送信せず、通常通り表示部に流すのが良いと思います。


いずれにしても、この方法は、確認係り、修正係りの入力速度や2人入力ペアの元入力文の精度などで、必要とされる機能が違ってくると思いますので、実際に使っていただいた感想を教えていただければ嬉しいです。



<注意>
1)「確認・修正」ページは、改行も1行として表示するので、必ず2行以上が表示できるフォントとウィンドの高さを指定してください。1行しか表示できない高さを指定していると、改行されてしまい、一見何も無い様に見えます。

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2)「訂正係り」の補助役は、「ワ」停止時モニターのチェックを入れて「確認修正パレット」を表示してください。「パレットに送信する」のチェックを入れてしまうと、入力部で入力した文がパレットに送信されてしまいます。

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